2013/08/30

東京スカイツリー特集

「東京スカイツリー」で検索してこのブログを訪れる方が多いみたいです。
東京スカイツリーを撮るといわゆる被写体の力に頼った絵になりそうで、妙な反発を感じてしまいます。それでも魅力的な被写体なので面白いと思うと撮っています。

今回は8月に撮った東京スカイツリーを一挙に公開します。


Nikon FM2
Ai AF NIKKOR 24mm F2.8S
FUJICHROME PROVIA 100F
まずはポジフィルムを使って撮影してみました。夕方かなり暗くなってからの撮影です。20秒を超える長時間露光によって町の灯に照らされる雲を明るく撮影しています。デイライトフィルムなのでホワイトバランスがおかしくなり青味がかった夜空になっています。この夜空の色との青とが重なって様々な青の競演となりました。


青空
Panasonic DMC-FZ200
ISO 100 1/500 F5.6 4.5mm (35mmEquiv. 25mm)
今年の夏はすっきりした空にならず東京スカイツリーの上部はずっと霞んでいました。8月も終わりに近づく頃、2日間だけ抜けるような青空になり東京スカイツリーの天辺までくっきりと見ることが出来ました。


2020年東京オリンピックへ!
OLYMPUS E-5
ZD 14-54mm F2.8-3.5Ⅱ
ISO 200 4.0s F5.6 17mm(35mmEquiv. 34mm)
2020年東京オリンピックへ!という大げさなタイトルの照明です。ゴールドメダルをモチーフにしているようです。


明花(メイカ)
OLYMPUS E-5
ZD 14-54mm F2.8-3.5Ⅱ
ISO 200 2.5s F5.6 17mm(35mmEquiv. 34mm)
×3
明花(メイカ)という照明です。3回色が変わるのでそれぞれ撮影して1枚にまとめました。色は10分ごとに変わります。も挟むので一巡するのを確認するのに50分かかりました。


Facebookでも東京スカイツリーの絵は人気があって、一気にいいね!の数が増えます。それはそれで嬉しいのですが複雑な気持ちです。

2013/08/22

中判モノクロ散歩(ARISATA EDU ULTRA 200)

今年の春にARISATA EDU ULTRA 200というフィルムを入手したのですが、使う機会がないまま時間が経ってしまいました。ようやくPENTAX 645Nに入れて出かけることが出来ました。


とある民家
PENTAX 645N
SMC PENTAX-A 645 75mm F2.8
ARISATA EDU ULTRA 200
ISO 200 1/30 F16 75mm (35mmEquiv. 45mm)
歩いていて見かけた民家です。大きなごつい家なのですが、トタンで囲まれた不思議なたたずまいです。


ときどきモノクロを使って植物や花を撮影に挑戦しています。向島百花園に出掛けてみました。

竹林
PENTAX 645N
SMC PENTAX-A 645 45mm F2.8
ARISATA EDU ULTRA 200
ISO 200 1/8 F16 45mm (35mmEquiv. 27mm)
竹林ではF16まで絞り込んで竹の硬質感を出してみます。少し暗めの絵になりましたが、良い雰囲気になりました。


芙蓉
PENTAX 645N
SMC PENTAX-A 645 75mm F2.8
ARISATA EDU ULTRA 200
ISO 200 1/1000 F5.6 75mm (35mmEquiv. 45mm)
芙蓉の花です。白い花の部分の露出を丁寧に測り、そこを基準に露出を決定してみました。


オミナエシ
PENTAX 645N
SMC PENTAX-A 645 200mm F4
ARISATA EDU ULTRA 200
ISO 200 1/1000 F6.7 75mm (35mmEquiv. 120mm)
本来は黄色い花がかわいいオミナエシですが、モノクロなので枝ぶりを撮影してみました。


ARISATA EDU ULTRA 200は絵作りを意識して露出を決定しないとうまく絵が作れないようです。なかなか難しいフィルムだと思いました。しかし、同時にモノクロの絵作りを面白さを感じることができました。

2013/08/20

中判カメラ散歩

カラーネガを試していく一方で中判カメラ(PENTAX 645N)にポジフィルムを使っての撮影も行っていました。


ハイビスカス
PENTAX 645N
SMC PENTAX-A 645 75mm F2.8
FUJICHROME PROVIA 100F
ISO 100 1/90 F5.6 75mm(35mmEquiv. 45mm)
夏の街角を飾る花、その中でも南国の雰囲気を持っているハイビスカスです。


サルスベリ
PENTAX 645N
SMC PENTAX-A 645 200mm F4
FUJICHROME PROVIA 100F
ISO 100 1/180 F5.6 200mm(35mmEquiv. 120mm)
サルスベリの花は綺麗なのですが、いざ撮ろうとすると難しくなかなか絵になりません。花の形が複雑でマクロでの撮影に向きません。また細かい花びらは意外と傷み易くマクロ撮影では傷が目立ちます。また、引いた構図では花の密度が低く華やかさがでません。
この時は、比較的綺麗な花が密集したアングルを見つけることが出来ました。200㎜の望遠で撮影したところ良い感じになりました。


公園遊具
PENTAX 645N
SMC PENTAX-A 645 45mm F2.8
FUJICHROME PROVIA 100F
ISO 100 1/350 F5.6 45mm(35mmEquiv. 27mm)
サルスベリを撮影したのは小さな公園です。シーソーのような変わった遊具がありました。


カラカラ
PENTAX 645N
SMC PENTAX-A 645 45mm F2.8
FUJICHROME PROVIA 100F
ISO 100 1/45 F8 45mm(35mmEquiv. 27mm)
ここのところあまり雨が降っていないせいか、道端の植物がカラカラになって焼けているようになりました。


やはり、中判カメラを使ってポジフィルムで撮影するのは楽しいです。

2013/08/19

ハーフサイズでカラーネガ散歩(FUJICOLOR SUPERIA X-TRA 400)

カメラの中ですごいと思っているカメラにこのOLYMPUS PEN EE-3があります。シャッターボタンを押すだけでそこそこの写真を撮ることを実現した最初のカメラです。EE、EE-2、EE-3と同一スペックのシリーズとしては世界中で最も数多く売れたカメラだと言われています。特にこの最終型のEE-3は13年間に渡るロングセラーとなりました。

今回は、このOLYMPUS PEN EE-3FUJICOLOR SUPERIA X-TRA 400を詰めて出かけてみました。ISO400の場合ほとんど絞り込まれて撮影されるためパンフォーカスとなります。


秋の空が見え隠れ
OLYMPUS PEN EE-3/ D.Zuiko 28mm F3.5
FUJICOLOR SUPERIA X-TRA 400
空にすじ雲(巻雲)が広がると秋の気配がしてきます。


秋に向かう景色
OLYMPUS PEN EE-3/ D.Zuiko 28mm F3.5
FUJICOLOR SUPERIA X-TRA 400
地面にはまだひまわりが咲いていますが、空にはすじ雲が広がっています。お盆を過ぎたなという実感がわいてきます。


木々の夏
OLYMPUS PEN EE-3/ D.Zuiko 28mm F3.5
FUJICOLOR SUPERIA X-TRA 400
ここしばらく雨が降っていないためか葉は茂っているのですが少し元気がないような気がします。


神保町
OLYMPUS PEN EE-3/ D.Zuiko 28mm F3.5
FUJICOLOR SUPERIA X-TRA 400
久しぶりに神保町を歩いてみました。この古書店のたたずまいは独特です。


ここがいいかな?
OLYMPUS PEN EE-3/ D.Zuiko 28mm F3.5
FUJICOLOR SUPERIA X-TRA 400
神保町の裏に行くと昔ながらの喫茶店があります。ずっと変わらない景色です。


FUJICOLOR SUPERIA X-TRA 400OLYMPUS PEN EE-3で使ってみました。粒状感も良く粗さが目立ちません。OLYMPUS PEN EE-3のくっきりとした描写と相まってなかなか良い絵を作ると思います。




2013/08/18

カラーネガを試してみる(FUJICOLOR SUPERIA X-TRA 400)

引き続きカラーネガフィルムでの絵作りを試みています。先日カメラ店のフィルムコーナーにあった説明書きを読んでいたらFUJICOLOR 100よりFUJICOLOR SUPERIA X-TRA 400の方が滑らかだと書いてありました。FUJICOLOR SUPERIA X-TRA 400はパッケージが地味なことと少々高目なのでこれまで使ったことはありませんでした。

FUJICOLOR SUPERIA X-TRA 400Konica C35 MFDに詰めて出かけてみました。


東京スカイツリー
Konica C35 MFD
FUJICOLOR SUPERIA X-TRA 400
まずは、東京スカイツリーを撮ってみました。東京スカイツリーの細部までくっきりとはいきませんが、空の色は良い感じで出ています。


居酒屋
Konica C35 MFD
FUJICOLOR SUPERIA X-TRA 400
街角で居酒屋の様子を撮ってみました。提灯の色などスムーズに出ています。


ソラマチ広場
Konica C35 MFD
FUJICOLOR SUPERIA X-TRA 400
東京スカイツリータウンの上からソラマチ広場を撮ってみました。


公園動物(パンダ)
Konica C35 MFD
FUJICOLOR SUPERIA X-TRA 400
久しぶりに近所の公園で公園動物を撮影してみました。今年の初めに色が塗り替えられ以前より綺麗になっていました。


鳥の絵のすだれ
Konica C35 MFD
FUJICOLOR SUPERIA X-TRA 400
鳥の絵が描かれたすだれを見かけました。あまり光線状態はよくないのですが、すだれの質感もよく出ていると思います。


カラーネガフィルムとしては発色も良いし滑らかです。次はハーフサイズに入れてみたいと思いました。

2013/08/17

カラーネガフィルムを試してみる

フィルムを使うときはポジフィルムをよく使います。特にFUJICHROME PROVIA 100Fをよく使います。最近、カラーネガの使い方を考えてみようと思っています。今回はFUJICOLOR 100をNikon FM2に詰めて持ち出してみました。


上野公園の入り口、電車で来るとこの入り口に来ることはありません。初めて来てみました。

上野恩賜公園
Nikon FM2
Ai AF NIKKOR 24mm F2.8S
FUJICOLOR 100


上野公園入り口横にあるカエルの噴水、電車で来るとこちらの入り口の方に来ないため知らない人が多いようです。わたしも今回初めて知りました。夏の暑い日には人気者で水を触る人が多かったです。人がいなくなるのを待って撮影しました。

カエルの噴水(1)
Nikon FM2
Ai AF NIKKOR 24mm F2.8S
FUJICOLOR 100


カエルの噴水(2)
Nikon FM2
Ai AF NIKKOR 24mm F2.8S
FUJICOLOR 100


変わった咲き方をしたアジサイを見かけました。てまり咲きという咲き型のようです。調べてみたところ別子てまりという種類ではないかと思うのですが、よくわかりませんでした。

アジサイ(てまり咲き)
Nikon FM2
Ai NIKKOR 50mm F1.4
FUJICOLOR 100


不忍池、撮影は7月の上旬だったためまだハスの花は咲いていませんでした。

不忍池
Nikon FM2
Ai AF NIKKOR 24mm F2.8S
FUJICOLOR 100


上野公園を引き上げようと思ったら、カエルの噴水を撮影している人がいました。

カエルの噴水を撮る人
Nikon FM2
Ai AF NIKKOR 24mm F2.8S
FUJICOLOR 100
中国人の観光客のようでした。


上野から浅草にかけて巡回しているコミュニティバスです。

コミュニティバス
Nikon FM2
Ai AF NIKKOR 24mm F2.8S
FUJICOLOR 100


日が暮れる前に荒川河川敷に行ってみました。

Nikon FM2
Ai AF NIKKOR 24mm F2.8S
FUJICOLOR 100
河川敷に着いたときに夕立が降り始めしばらく橋の下で雨宿りをしていました。夕立が止みかけた後に空を見上げると虹が出ていました。


葛飾ハープ橋
Nikon FM2
Ai AF NIKKOR 24mm F2.8S
FUJICOLOR 100




2013/08/16

江戸川花火大会(静止画編)

今年も江戸川花火大会に出掛けました。

2時間前に会場に到着、カメラのセッティングを行い開始を待ちます。今回は動画と静止画の両方を撮るために三脚を2台用意しました。

花火が始まるまで、周囲を見回していると綺麗な夕日を見ることができました。面白い雲が出ていたので夕日と雲を撮影してみました。

夕日
OLYMPUS E-5
ZD ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD
ISO 200 1/800 F5.6 200mm(35mmEquiv. 400mm)


最初は少し露光間デフォーカスを使って撮影してみました。

OLYMPUS E-5
ZD 14-54mm F2.8-3.5Ⅱ
ISO 200 4.7s F11 54mm(35mmEquiv. 108mm)


OLYMPUS E-5
ZD 14-54mm F2.8-3.5Ⅱ
ISO 200 5.2s F11 54mm(35mmEquiv. 108mm)

動画と並行しての撮影はあわただしいです。

OLYMPUS E-5
ZD 14-54mm F2.8-3.5Ⅱ
ISO 200 4.8s F11 54mm(35mmEquiv. 108mm)


OLYMPUS E-5
ZD 14-54mm F2.8-3.5Ⅱ
ISO 200 4.1s F11 54mm(35mmEquiv. 108mm)


OLYMPUS E-5
ZD 14-54mm F2.8-3.5Ⅱ
ISO 200 8.5s F11 54mm(35mmEquiv. 108mm)


OLYMPUS E-5
ZD 14-54mm F2.8-3.5Ⅱ
ISO 200 10.5s F11 54mm(35mmEquiv. 108mm)

今回は動画と静止画の両方を撮影するという試みのためバタバタとしてしまいました。花火は動きも楽しめるので動画もいいですね。動画の撮り方も少しわかってきたので次回はもう少し落ち着いて撮影に臨みたいです。


2013/08/15

江戸川花火大会(いまごろ・・・)

ずいぶん間の抜けた公開になってしまいましたが、毎年撮影にでかけている江戸川花火大会です。今年は動画の撮影に挑戦してみました。
カメラワークも迷いがありまだまだ修行が必要です。



撮影機材は
カメラ Panasonic DMC-FZ200
三脚 DAIWA DST-53

それにしてもYoutubeにアップすると画像が粗くなります。

2013/08/14

初心者向けカメラ

夏が近づくと「カメラを買いたいけど何がいいですか?」という質問を受けることがあります。旅行のときなど携帯電話(スマートホン含む)だけでなくちゃんとしたカメラで撮りたいと思うことが増えるようです。

ところが、写真趣味などやっているとこの質問に答えるのが意外と難しいのです。画質を考えてしまい、高級コンデジ等を薦めたくなります。しかし、高級コンデジはあまりコンパクトではありません。ズーム範囲が狭く初心者には使い辛いでしょう。また、写りが良いと言っても初心者の旅行用に単焦点コンパクトを薦めても満足できないと思います。そして高級コンパクトのような趣味性の高いカメラは高価です。

要望を聞いてみると多くの場合、コンパクトであること、写真趣味ではないのでボケ重視のようなことは考えていないこと、よく写ること、操作が簡単であること、安価であること等があります。

今のカメラはトイカメラでもない限り極端に写りが悪いということはありません。写りに関してはどれでも良いということになってしまいます。そこで操作が簡単で柔軟性が高いコンパクトデジタルカメラ(以下コンデジ)を考えてみます。

まず、最初に考えるのはズーム範囲です。コンデジでスペック上大きく異なる点です。(以下35㎜判換算で画角を記載します。)

室内での記念撮影や旅先での建物の撮影を考えると広角側が重要になります。最近は多くのコンデジが28㎜スタートのズームレンズを搭載しています。28㎜あれば多くの場合十分だと言えます。一部に24㎜スタートのズームレンズあるのでこれを選択するのも良いでしょう。ただし、より広く(短く)なると画面端のひずみが多くなるので集合写真などではなるべく広角端を使わず少しズームして使うように気をつける必要があります。

次に望遠側は、普通なら100~120㎜もあれば十分なのですが、旅先でということを考えるともう少しあった方が余裕があるでしょう。望遠端については200㎜~240㎜程度を目安にしておけば良いと思います。今だとコンデジでも400㎜を超える超望遠が使えるものがあります。これも良いでしょう。ただし、超望遠の撮影は簡単ではないので300㎜を越える部分はあくまでも非常用と考えておきます。

次に撮影モードです。ほとんどのコンデジは自動モード(メーカーによって名称はまちまちですが)があります。最初のうちはこれで良いと思います。多少慣れてきたときにP/A/S/M等のモードを持っていた方が撮影の幅が広がります。M(マニュアル)モードは意外と重要です。初心者が撮りたいと思う被写体に花火や夜景があります。多くのコンデジではシーンモードがあるのですが、これに満足できないときがあります。綺麗に撮るにはどうすれば良いか聞かれるのですが、M(マニュアル)モードが無いと諦めてもらうしかありません。

手振れ補正も初心者向けと言うことでは重要でしょう。ただし、それ以前に正しい構え方を習得する必要があると思います。カメラの構え方については後述します。

カメラのスペックとしてはこんなもんでしょう。次に操作性について考えてみます。

これは個人的見解ですが、カメラの操舵では露出補正の操作がしやすいことを第一に挙げたいと思います。カメラを知っている方だと初心者にいきなり露出補正かと思われるでしょうが、デジタルカメラは撮影時点で絵が決定します。つまり、フィルム時代だとポジフィルムで撮影しているのと同じです。

ただデジタルカメラの場合、撮影直後に確認できるのでポジフィルムでの撮影ほど難しく考える必要はありません。そこで、簡単に露出補正して撮り直すことができることが重要だと考えます。

実際、カメラに詳しくない方と話していると記念写真を撮ったときに思ったより顔が暗くなるのでどうしたらいいのかと聞かれることがよくあります。シーンモードのあるカメラの場合いろいろシーンを変えて試しているのです。しかしこれでは肝心の露出は変わらないためうまくいかないのです。

その次はフラッシュの自動発光/強制発光/発光禁止の切り替えです。先に挙げた記念撮影で顔が暗くなるということにも関係するのですが、記念撮影でフラッシュの強制発光を使った方が良い場面は少なくありません。

わたしは東京スカイツリーの近くに住んでいます。多くの人が東京スカイツリーをバックに写真を撮っています。その様子を見ているとなかなかうまく撮ることができていないようです。明るい空を背景に顔を下に向けて撮るために顔が極端に暗くなります。これをうまく撮るためにはフラッシュの強制発光が必要です。

逆にフラッシュの発光を行ってはいけない場面もあります。フラッシュの発光禁止の操作ができない場合撮影そのものをあきらめなくてはなりません。

カタログを見ると「シーンモードが何種類あります。」みたいな広告をよく見かけますが、わたし自身ほとんど使いませんし、どれだけの方が使っているかわからないためこの機能への言及は避けておきます。

さてカメラについてはこのくらいにしておきます。次にカメラを買ってからどうするかについて書いてみます。

まずマニュアルを読もうとするでしょうが、カメラに慣れていないとほとんど意味がわからないと思います。全部を一度に読む必要はありません。それに一度に全部覚えるのは無理でしょう。そこで、マニュアルを見たら、まずカメラのボタンやレバーとマニュアルで使われている記号の対応を確認します。次はカメラのメニューの開き方とたどり方、そして閉じ方を確認しましょう。もうひとつ「リセット」という出荷時の設定に戻す方法を確認しておきましょう。これを確認しておくと色々な設定を試す場合に思い切って設定を試すことが出来るようになります。分けがわからなくなったら「リセット」で元にもどすことができます。そして、マニュアルの最初の方に自動モードによる撮り方が書いてあるのでそこを読んで実際に撮影してみましょう。最初のうちははこれだけで十分です。

あとは、「××の場合には」などと目次に書いてあるので気になるところを見てみましょう。それ以外の個所は必要に応じて読んで行きます。後述もしますが、実際の撮影の際には必ずマニュアルを持って行きましょう。

練習しましょう。旅行等は一度限りです。カメラの使い方も満足にわからないまま、ぶっつけ本番で臨んで失敗の多発という事態は避けたいところです。残念なことにこれが意外に多いのです。

練習は明るい室内、暗い室内、明るい野外、日陰の野外などいくつかの場面で撮影してみましょう。カメラは万能ではありません。撮影できる明るさや対象が限られます。被写体も人、花、建物などいくつか試してみましょう。撮影した画像は必ずパソコンに取り込んで確認します。細かいブレやノイズはカメラの背面液晶だけでは確認できません。そして、疑問があればマニュアルにヒントがないか探すようにします。

もう一つ練習では構え方を覚えておきましょう。「コンデジ 構え方」などで検索するといくつか出てきます。自分のカメラに合ったやりやすい方法を探しましょう。基本は両手でしっかり構えること、腕を伸ばさず肘を体に密着させること姿勢を良くして顔の前でカメラを構えること、力まずにリラックスすることです。

残念ながら街で見かける8割~9割の方は間違った構え方をしています。片手で持つ、腕を伸ばす、無理な姿勢で力んでいる等です。これではどんなに手振れ補正が優秀なカメラでもブレる確率が高くなってしまいます。

最低限慣れておいた方が良い操作について書いておきます。電源のオン/オフ、ズーム操作、モード設定は簡単に理解できるし覚えると思います。それから、上に書いた露出補正、フラッシュの設定です。実際に練習で使ってみてその効果を確認しておきましょう。

もうひとつセルフタイマーの設定も調べておきましょう。実際の撮影でみんなを待たせたまま設定にもたつくと白けてしまいます。撮影タイミングを知らせるLEDの点滅などは実際に使ってみないとわかりません。

ISO感度については最初のうちは自動で良いと思います。慣れてきてノイズとISO感度の関係が分かってきたら考えるようにすれば良いと思います。むしろ、ISO感度設定を高感度にして撮影した後で低感度に戻すことを忘れる方が危険です。ノイズは大きな画面で見ないと分からないことが多いため、わたし自身、高感度に設定したまま撮影を続けて帰ってからパソコンに取り込んで気が付くことがあります。撮り直しはできませんし、がっかりすることになります。

デジタルカメラについて調べると、ホワイトバランスについてもいろいろ書いてありますが、最初は自動(オートホワイトバランス)で良いでしょう。

実際に撮影に出掛ける時に重要なことがあります。それは必ずマニュアルを持って行きましょう。撮影してうまくいかない時にその場でマニュアルを開いてヒントを探しましょう。団体行動の場合、その場でマニュアルを確認している余裕は無いでしょうが、乗り物での移動中や宿で確認できるだけでも違ってきます。もちろん上記の練習の際にも持って行き、その場でいろいろな設定を試しましょう。

写真好きの人に聞くと順光がどうの逆光がどうの構図がなどといきなり語り始めますが、これはもう少し後で良いです。カメラは道具です。まずは使い方に慣れましょう。

最後に三脚について、三脚があると夜景や記念撮影などで撮影の幅が広がります。できれば持って行きたいところですが、かさばるし重いし面倒です。そこで500円程度で買うことのできるミニ三脚があります。2秒セルフタイマーを使うことで夜景なども綺麗に撮影できるようになります。

ミニ三脚

それで結局おススメのカメラは何なんだということになると思うのですが、正直言って難しいです。どうしても機種を指定しろと言われるとき、今はPanasonic DMC-TZ40と答えています。ズームレンズは24㎜~480㎜と十分で、P/A/S/Mのモードも持っています。ひとつだけ言わせてもらうとシャッタースピードの最長が4秒と言うのが残念です。理想は60秒、せめて15秒は欲しいところです。

なぜPanasonicかというとわたし自身がPanasonicのFZシリーズを使っている印象からPanasonicのコントラストAFの精度と速度が信頼できることが挙げられます。高倍率ズーム機を使って鳥を撮っている知り合いが何人かいるのですが、ほとんどがNikonやCanonやFujiのカメラを経てPanasonicのFZシリーズにたどり着いています。Panasonicが家電メーカと言うことで最初の選択肢に挙がらないのですが、他の人が使っているのを見たりしているうちにPanasonicのFZにたどり着いているようです。

※久しぶりの更新がほとんど写真のない投稿となってしまいました。ここしばらくは、ちょっと入院していたり静止画だけでなく動画を作ってみたりとかしていました。